深い深いワインのおなはし

oimorimama2008-11-24

ワインを飲み始めて大分たつが、今でも感動することがある。これはそんな感動したワインのおはなし。
ルロワを飲んだとき、立ち上る香りと、その味のなめらかさ、そして飲んだ後の長いアフターに本当に驚かされた。それからしばらくは、こんなに驚いたワインは久しぶり、それも意図して買ったのではなく、偶然手に入ったものであった。
先日、やっと決算もおわりにちかづき、どうやら今期も単年度黒字になりそうなことがわかり、プチ祝いと言うことで、大塚にある大好きなビストロで、いいワインをあけよう、松本と食事に出かけた。
このお店は、ワインを持っていくとそのワインによく合う料理を出してくれる、とてもすてきなお店である。この日に持っていったのは、モンジャール・ミニュレのエシューゾー1999年。もう10年近くたっているのでおいしくなっているだろうと思い、2時間ぐらいかけて飲んだのであるが、この時はかおりも味も期待したほどには感じられなかった。メインはジビエ、デザートの前にチーズを少しいただき、デザートは味の濃いチョコレートプディングであった。このワインには少し濃いすぎるのではと思いつつ、おいしくいただいた。
ワインは少しだけ残ってしまったので、家に持って帰って、セラーにもどしておいた。
それから5日ぐらいして、夕食後、少し時間があったので、ワインを飲みながら本でも読もうと思い、残ったワインをグラスにいれると、いきなりものすごい香りがたちのぼり、飲んでみると味も深く、濃くなっており、本当に驚いた。これが、ミニュレのエシュゾーの真髄なのか・・・。華やかなでフルーティーな香り、甘くこくのある、余韻のあるおいしさ・・といつまでもかたっていたくなるようなワインであった。
もったいない飲み方をしてしまったと反省しつつ、あのチョコレートプディングをいまのコンディションで飲みながら食べたらさぞかしおいしかっただろうと思うと、いつもながら福嶋シェフのワインの造詣の深さには驚かされるのであった。